熊本高校の数学の進度について思う

熊高 済々黌 第一 第二 高専 合格力育成の専門の少人数定員制の明成塾です。

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中学時に高校数学まで手をつける必要があるのか

 この答えは、「人による」ということになる。

「極める数学」という名を冠して令和2年に高校数学を久しぶりに指導することになった。

 これは、中学時の塾生のお子さん(その保護者様)からの要望があってのスタートだった。熊高生、済々黌生、第一高校生が在籍され、塾は塾独自の速さで進むことになった。あまり各高校の進度については意識もしていなかった。熊高のATテストでは、塾生のお子さんがトップの点をとった。第一高校の生徒さんも満点かそれに近い点をとった。済々黌高の生徒さんは、中の上といった点だった。高1での対外的な模試の数学では熊高の生徒さんは満点だったと思う。熊高生の紹介で他の熊高生(中学は他の塾)の入塾もあった。厳しい状況での通塾に感謝している(文系であり、部活も大変で1年のみ通塾)。
 熊高生塾生2名はのちにともに東京大学を受験した。ともに理科1。1名は合格。1名はほんとうにわずかな差で合格できなかった。理2だったら受かっていた点だった。私がそういうと、仕方がないです。と笑顔の返答。思うに、能力よりも戦略の問題だったと痛感している。どういうことかというと、単純な話で地方から受けに行くのは、あらゆる点で不利だ。この不利を少しでも解消するようの事前に動く必要がある。例えば、東大模試を東京で受ける、余裕をもって受験前の数日は東京での学習に切り替えるなど。
 話を本題に戻そう。私立の中高一貫の学校では、中学で高校数学までやるところも少なくない。これは一定の能力の生徒を前提にすると悪くはない。すでに中学受験の段階で、場合によっては中学の内容を超えた理解をもつ生徒しか合格できないような中学であれば、高1の内容など中学でやるのは当たり前と言えば当たり前とも言えるからだ。しかし、熊本の一般の公立の中学の生徒の場合には、そうもいかない。このような一般的なお子さんが、熊本高校の進度(当時高1で数1A数2Bが終わっていたと記憶する 数Cはなかった。ベクトルはBだった)についていけるかと言えば、中学で「余力」があるお子さんなら、はっきり言えば「余裕」をもってついていけるし、むしろ退屈するかもしれない。「塾の授業の方がかなり速い」ので「退屈」といったことも聞いたことがある。しかし、一方では「わからない」という生徒さんが早くも高1でクラスに何人もいるとも言っていた。*おおざっぱな言い方になるが、能力のピークがどこなのかという点に関係する。というのも中高一貫で東大にはいっても、留年する生徒は少なくないからだ(そんなお子さんについては中学受験期がピークという見方もできる)。

「人による」と言うのは、中学で余力のない生徒さんは、合格がほぼ間違いないのなら、高校数1程度に中3で目を通しておいてもいいかもしれないということ。 
 現在、当塾の「極める数学」では、第一高校(文系)のお子さんに来てもらっている。当塾では、4月時点での希望者をベースに少人数で指導している。長年(再開は令和2年から)、ほぼ全員が理系のお子さんの指導であったので(文系のお子さんの指導は令和5/6 済々黌高生)、時折、理系のお子さんの保護者様からのお問合せもあるが、希望の場合には、事前に(少なくとも3月前までに)連絡していただければ、その学年の開講の有無を決めてご案内します。なお、当塾では、受講者全員について結果をだすために、同一の高校の生徒さんが望ましいと考えています。

 ところで、理系のお子さんにアドバイスをするとすれば、高2の夏あたりから、大学入試問題の答案練習を繰り返すことがポイントです。これは中学で当塾に来てくれていたお子さん(高校は来ていない)にも言っていることですが、どうなんでしょうか。現実として受け止めてくれていないようにも感じていなす。しかし、これがまさに勝つたための作戦なのです。せっかく読んでくれたので参考にしてくれればと思います。

*2025年度の中3に関しては、多くの方から入塾の要望がありました。定員の関係でご入塾いただけなかった方には、申し訳なく思っています。

 

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ご参考

これまでの塾生の在籍中学)明成塾という小さな専門塾に多くの中学の生徒さんが来られています

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